「これが、俺の知っていること全部だ。はー、スッキリした」
黙り込む俺と美空とは正反対に、明るい声で笑顔満載の翔は肩の荷が降りたみたいにスッキリとした顔をしていた。
最後に、美空の妊娠のことを知っていたのに言わなくてごめんな、と、翔は言った。 美空との約束だったのだと、俺のために美空が言わないでと言ったのだと教えてくれた。
「お前も遥菜ちゃんに言うことがあるだろ?俺はその辺を散歩でもしてくるから、二人でちゃんと話せよ」
俺の肩をポンと叩いて、翔はの外へと出ていってしまった。
「......」
「......」
向かい合って座る二人。
どちらも何も言葉を発せず。
「すまない」
謝るしか出来なかった。俺のために別れる決心をして、俺のために死のうとして、そして一人で子供を産んで育てている。
美空がどんな気持ちで今までいたか。
想像するだけで胸が痛くて痛くて泣きそうになった。
