俺の...子...?
もしかしたら...と、一瞬思った。でも、まさか...。
カップを持つ手が震え、紅茶の表面がゆらゆらと細かく揺れる。
「俺の...?」
目の前でカップに手を添えたままの美空に確認するように
尋ねれば、彼女は困ったように弱々しく微笑みを浮かべた。
本当に...?
ドクンドクンと、体内に響く拍動。熱くなる体。
「俺、一目見てびっくりしたもん。あまりにお前そっくりで」
突然のことに動揺している俺を見て、翔が嘲笑うかのように言った。
俺にそっくり...?
もう一度隣の部屋に目をやり、こどもの寝顔をみつめる。
ああ....そうか。
そうだったんだ。
どうりで、さっき保育園で見たときに初めて会った気がしないと思った筈だ。
何のことはない。
俺自身に似ていたからだ。
言われてみれば、本当に俺に似ていて。
小さい頃の俺そのものじゃないか。
