真っ青な空。晴天。
前方には一直線に伸びる飛行機雲。
隣で豪快にイビキをかく翔を乗せ、俺は美空のいる町を目指してハンドルを握っていた。
結局。翔に押しきられる形で美空に会いに行くことになったが、その翔は、仕事で疲れたからと車に乗るなり、すぐさま夢の世界へと誘われた。
好きな洋楽のCDを聴きたいが、翔が目覚めるまではコイツのイビキがBGM。
まぁ、迷惑かけっぱなしだし、仕方ない。
都会から段々と長閑な田舎の風景に変わる。
前回この道を走ったときは、まさか美空に会うなんて夢にも思わず取引相手に会うだけだと、何の気負いもせずに車から見える景色を楽しんだ。
だが、今回は違う。
行く先には美空がいる。
そう思うだけで、緊張してハンドルを握る手が汗で湿るような気がした。
