伏し目がちの彼は、とても弱々しくて。
きっと、綾さんやこどもの話をすることに心を咎めているんだろう。
私が今幸せならば、課長は安心してくれる...?
私は...課長を愛し、愛されたことを後悔していない。だから、あなたに罪悪感を感じて欲しくない。
「課長。私にも家族が出来たんです」
「...え?」
驚いている課長。
碧のことは知られるわけにはいかないけれど、こう言えば私が幸せだとあなたに伝わる?
「おかげで家族の大切さが...課長が家族を思う気持ちがわかるようになりました。謝るのは私の方です。だから、課長が気に病む必要はないんです」
課長の表情が少し寂しそうに見えたのは、きっと気のせい。
