建物の裏側へ回り、白い門扉を開けて中へ入れば。
色取り取りの花が咲き乱れ、芝生が青々と茂った見事な庭。
その一角では、様々なハーブが育てられていて、鮮やかな花の色彩と芝生やハーブの緑色のコントラストが素晴らしく、真柴氏が自慢するのも分かる気がした。
ほのかに香る花やハーブの匂いに癒されながら、俺は少しの間、ベンチに座って庭を眺めていた。
耳に囁く波の音が心地よい。
都会にはない落ち着いた雰囲気。初めて来たはずなのに、何だか懐かしさを感じさせる場所。
まるで心が洗われるように。
自然の素晴らしさを肌で感じ、俺は久しぶりにゆったりとした時間を感じていた。
