その場に立ち尽くす3人。
「探...さなきゃ」
久香さんの震える声。
「あの子...まさか...変な事考えてないよね...?」
一瞬で凍り付く空気。
それが何を言わんとするか。
嫌でも分かる。
「だって、おかしいじゃない!リサイクルショップって何!?処分なんて、まるで...」
「落ち着け、久香」
「無理だよ!こんなときに落ち着けるわけ...ないじゃない」
久香さんが大粒の涙を流しながら、翔の胸に泣き付く。
そんな久香さんの背中を優しく擦る翔の手も小さく震えていた。
久香さんの言うとおりだと思った。様子を聞く限り、普通の引っ越しではない。それが何を意味するのか。
最速で打つ鼓動。震える躰。
全身に響く拍動に、思考するのを阻まれる。
美空が何を考えているのか。
何をしようとしているのか。
今どこにいるのか。
無事なのか。
何も分からなくて。
誰にもなす術も無く。
俺のせいだ。こうなったのは...全て俺の...。
