「もしかしたら考え直したのかもしれないしさ、今だって寝ちゃってんだよ、きっと」 カウンター越しに翔が言ったが、美空からの返信がないことに動揺していた俺は、翔の言葉を聞く余裕が無かった。 「今から美空の家に行ってくる」 言い様のない不安に襲われ、会って美空の気持ちを確認したくて仕方がない。 そんな俺の様子を見て、翔と久香さんも一緒に美空の家に行くことになった。 翔の車で美空のマンションに向かう途中。 誰も何も話そうとせず。 ただ、流れる景色だけを見ていた。