「美空?」
課長に呼ばれ、ハッとした私。
気が付けば...涙が頬を伝っていた。
「どうした?何で泣いている...?何かあったのか...?」
慌てて心配そうに私を覗き込む課長。
「違います。そうじゃないの...。感動しちゃって...」
だって...ずっと見たいと思っていた景色が目の前に広がってるんだもの。
しかも、こうして課長と二人で見ることができた。
私たちの未来は重なることはないけれど...こうして空と海が一つに溶け合う景色を見ることが...出来た。
それだけで...胸がいっぱいになった。
「このまま時間が止まればいいのに...」
私の呟きが課長に聞こえたかどうかは分からないけれど、繋いだ手に力が入ったように感じた。
時間が経つのも忘れて、課長と二人で空と海をずっと眺めていた。
ずっと――――。
