「遥菜の妊娠を聞いて、海堂さんがどう判断するかは海堂さん自身の問題。今は、そのことを知らないから海堂さんもどうしようもないでしょ。お互いの信頼関係の為にも、全部話した方がいいよ。何でも一人で抱え込むの、昔からの遥菜の悪い癖だよ」
もしも反対の立場だったら...。
どんなことでも課長のことは知りたいと思う。例え、それがどんなに苦しいことでも。
前にもこんなことあった。
修一さんと付き合っている時に、彼のDVで悩んでいた私。当時、久香も彼氏の浮気で悩んでて、私は修一さんのことを相談できずにいた。
だけど、あのときも翔さんに言われて久香に相談したんだった。久香は私が悩みを打ち明けたことをすごく喜んでくれて...。
そうだよ。
久香の言うとおり、お互いの信頼関係があるんだから思い切って課長に赤ちゃんのこと言ってみよう。
後のことは、それから考えたらいいんじゃないか...。
あれほど課長を困らせたくないと、どうしたらいいのかと悩んでいたのが嘘のように、胸のつっかえが取れたようにスッキリとした自分がいた。
「場所も提供するよ?」
ニッコリと微笑む翔さんと久香。
きちんと、課長に伝えよう。
赤ちゃんが出来たことを。
