料亭を出たところで、翔に電話をかけた。 「もしもし」 「今、どこにいる?」 「...大和?どうかしたのか?」 「美空の昔の男に会った」 「っ!!」 翔の息の詰まる声。 「美空はどこにいる!?早く言え!!」 人目もはばからず、大声で怒鳴る。 少し間をおいて、翔が病院名と部屋番号を言った。 電話を切り、直ぐ様タクシーに乗り込み行き先を告げた。 早く美空の元へ行かなければ。 とてつもない大きな不安に苛まれる。