青のキセキ




――――その後も、彼は何度も私を抱き続けた。





やっと解放されたのは明け方だった。




幾度となく叩かれたせいで、顔が腫れ上がっているような感覚。



彼がシャワーを浴びるためにベッドから出て行った後も、何も考えられず、ベッドに横たわったままの私。









「実は、美咲が妊娠してさ。昨日の夜は美咲の祖父の家に家族で報告に行ってたんだ。美咲たちは向こうに泊まるって言うんで、俺一人だけ帰って来たんだ」



タオルで濡れた髪を拭きながら浴室から出てきた彼は、ベッドに座り、タバコを吸いながら言った。




「それにしても、お前と別れたの失敗だったかな。お前の身体、マジで良過ぎ」



放心状態の私には、彼の言っている言葉なんか耳に入らなくて、ただカーテンの隙間から見えるオレンジ色の朝焼けの空を見ていた。



「でも、満足させてもらったし、これで勘弁してやるよ。本当はお前を手放すの惜しいんだけど、美咲や親にバレたら困るしな」



服を着て、身なりを整えた彼。



「今日、データをもらったらお前とは終わりだ」



そう言うと、彼は私の目の前に時計を置いて部屋を出て行った。








部屋の中で一人になっても、私は動けなかった。








無理矢理とはいえ、課長以外の男に抱かれてしまった。



いくら心では嫌だったとしても、身体は修一さんに与えられる快感を受け入れてしまった。




そんな自分が汚らわしい。









誰か、助けて......。








苦しいのに。


死にたいぐらい悲しいのに。





何故か、涙は出なかった。