青のキセキ



彼に突き動かされるたびに、嫌悪感と快楽の波が私を襲う。


私の口から時折漏れる声に、修一さんもニヤリと口角を上げて満足そうに微笑む。


...嫌だ。これ以上、彼を悦ばせたくなんかない。



両手首を押さえつけられているために抗うことは許されず、私は下唇を思い切り噛んだ。


声が漏れないように...。


程なく感じる、血の味。


それでも力を入れて唇を噛み締め続け、快楽の渦にのみ込まれないよう耐える。





(...嫌...止めて...)



彼の動きが段々と激しくなり、一段と大きい快感に無意識に身体が仰け反る。









「助けて...」


噛み締めていた唇から出た助けを求める言葉。



その瞬間、彼の動きが止まった。




「...誰に言ってんの?時計をくれた男?」


冷たい目で私を見下ろす。


「ふ~ん。そいつのこと、そんなに好きなんだ?こんなに血が出るぐらい唇を噛んで耐えようとするぐらい...」


そう言って、彼は激しく唇を重ねてくる。



『気持ち悪い』



目をギュッと閉じ、ひたすら耐える。


彼の舌が私の固く閉じた唇を無理矢理こじ開け、中に入ってきた。



私の口内を弄る、彼の舌の生ぬるい感触に鳥肌が立つ。




助けて、課長。



嫌だ、嫌だ、嫌だ。




これは夢だ。悪い夢。




修一さんに揺さぶられながら、そう自分に言い聞かせる。




波のように押し寄せる快感に溺れないよう、歯を食いしばって耐えながら。



...駄目...やめて...。


嫌なのに...。気持ち悪いのに...。


課長じゃないのに...。



私の意思に反し、尚も快楽を受け入れようとする身体。




段々と何も考えられなくなってくる。




この先にあるものは、課長にしか与えられたくない。



なのに...。






「いやぁぁぁぁぁ!!」








彼が私の中に欲を放つのと同時に、私の身体は仰け反り、頭の中が真っ白になった。