案の定、ビックリしている美空。
目を真ん丸にして、何で?っていう顔で俺を見ている美空が可愛くて、周りの連中がいなかったら抱きしめていたと思う。
デスクで仕事をしながら美空の様子を窺うと、向こうも俺を気にしている様子。
頬をピンクに染めている美空を心底愛しいと思った。
そういえば、部長が美空と佐山が二人で担当している仕事が、順調でクライアントの評判もいいと言っていたな...。
二人共よく頑張っていると部長は言っていた。
その話をすると、照れながらも喜ぶ美空と佐山の二人。
二人で一生懸命考えたんだろう。一発OKなんて、そうあるもんじゃない。
すると、佐山が気になることを言いだした。
は?
今、何て言った...?
美空の知り合いだと?
しかも、病院の先生?
まさか...。
美空を見ると、慌てたように、その医者が結婚して婿養子に入ったと言った。
ということは、美空の昔の男じゃないのか?
その医者は結婚しているというし、理想的な家族だと佐山も言っている。
美空の様子も変わりないし、俺の思い過ごしか。
そう考え、パソコンに視線を戻した。
会議も終え、業務終了間近。
少しの隙を見計らって、美空にメールする。
『いつもの店で』
『翔』にしようと思ったが、誰にも邪魔されずに、今日は二人きりで過ごしたいと思った。
翔と久香さんには申し訳ないが、今日は個室で美空との時間を大切にしたかったんだ。
そして、美空からの返信を待って、『blue bird 』に予約の電話を入れた。
