青のキセキ



課長が戻って来たことによって、私たちの生活も元通りになる...筈だった。



でも、元通りに戻ることはなかった。



それは、何故か。



土曜日に綾さんが課長のマンションに来るようになったから。


そして一泊して、日曜日に帰っていくようになったから。




綾さんのご両親が亡くなって一ヶ月が経った頃から、両親を亡くした寂しさ、そして、課長に対する気持ちを再確認した綾さんは、課長との時間をもっと持ちたいと、仕事の休みに合わせてマンションへ来るようになった。


以前のように、週末に課長が家に帰ってくるのを待つことが嫌になったらしい。それならば...と、綾さんが出てくることになった。



本当は課長に家に戻ってほしいみたいだけれど、それは無理だと課長が言ったとか。




最初、課長から話を聞いた時は、不安だった。私たちの関係に気付かれたら...というよりも、綾さんの気持ちを知った課長が、綾さんの元へ戻りたくなったらどうしよう...と。


それに、私が一番心穏やかでいられない理由。



それは......。





私に触れる時のように、綾さんを抱くの...?






それが嫌だった。