青のキセキ

「みんなの所に戻るわ。大和はどうする?」


「もう少し、ここにいるよ」


「そう、わかった...」


綾が通夜ぶるまいの行われている部屋へ戻って行った。


俺の両親は葬儀後に帰ったし、戻ったところで周りは綾方の親戚ばかり。



綾の夫として勤めを果たすべきなのだろうが、今の俺は、どうしても戻る気になれなかった。




綾が部屋を出てすぐ、美空にメールを入れる。


『家に着いたら連絡してくれ』


まさか石川と何かあるとは思いたくはないが、美空の体調が悪いこともあって、何が起こるか分からない。


ここから美空のマンションまで、2時間もかからないだろう。








その後、しばらく一人で休み、人が減った通夜ぶるまいの部屋へ行った。



残っている人に挨拶を済ませ、席に着く。


親戚の人と話していた綾が寄ってきて、俺の横に座った。




「葬儀会社の人がお線香とか見てくれるらしいの。だから、一晩中ここにいなくてもいいみたい。とは言え、父と母の葬儀だから、私は付き添おうと思ってるんだけど、大和はどうする?私と一緒に付いていてくれるでしょ?」




「...あぁ」



綾の親戚(俺の親戚でもあるわけだが)を前にして、嫌だとも言えず。