青のキセキ

次の日の夜。



彼との待ち合わせの場所へ急いだ。


妊娠した事を知ったら、彼はどんな顔をするだろう。


喜んでくれる?

――――それとも...。




私の顔を見るなり、

「遥菜、何が食べたい?」

優しい眼差しで聞いてくれる彼。



(よかった...。今日は機嫌がいいみたい。)



少しホッとしながら、

「何でもいいよ。話たいことがあるから、ゆっくりできる所がいいんだけど...」


彼の機嫌を伺いながら返事をすると、


「じゃあ、いつものイタ飯屋でいい?」

と、彼は私の返事を待たずにスタスタと歩き出した。