予定通りの時刻に、飛行機は空港に到着し、車で美空をマンションまで送った。
帰り際、美空がお茶でもどうかと誘ってくれたが、断って自分のマンションに帰ってきた。
服を着替え、冷蔵庫からミネラルウォーターを出して一気に飲む。
あのまま美空の部屋へ行っていれば、間違いなく美空を抱いていた。
昨夜も無理をさせたし、明日からはまた仕事が始まる(この週末も仕事だったけどな...)。
美空の為だと思って断ったのに。
断らなければよかったと思う自分がいるもの事実。
あの肌の感触が、この手にまだ残っている。
掌を見ながら、溜め息を吐く。
時間が経つごとに強くなる美空への想い。
彼女を抱いたことで、さらに気持ちは加速。
それと同時に、綾への罪悪感が重くのしかかる。
美空に辛い思いをさせたくない。かといって、綾を苦しめていいのか…?
でも、いつかは綾に言わなければ...。
いつ言う?
何て言えばいい?
考えても答えは出ず。
ソファに腰掛けた俺は、天井を見上げ、溜息を吐きながらゆっくりと瞳を閉じた。
