その後、ラーメンを食べ、お土産を買った。
企画部、翔、社長の分...と選んでいると、美空の口から飛び出した綾の名前。
こんな時まで、お前は綾のことを気にしているのか...。
お前が綾に罪悪感を抱いていることは痛いほど分かってる。
お前は優しいから、綾に対する配慮も忘れない。
「ごめんな...」
美空に聞こえないように呟く。
俺がけじめをつけないばかりに、お前に辛い思いをさせる。
本当にごめん。
美空との未来のため、近い内に話すべきか。
その後、空港に行くまでブラブラとその辺を歩いた。
服や雑貨の店に入り、店内を見て回る美空。
彼女に似合いそうな服やバッグ、アクセサリー等、買いたい衝動に駆られる。
少し早めに空港へ移動。
コーヒーを飲みながら、展望台で過ごす。
ゴーと大きな轟音と共に飛び立つ飛行機の迫力に、驚きながらはしゃいでいる美空が可愛く見える。
また来たいと言う彼女の言葉に、俺も同じことを思う。
美空と二人でプライベートで来られたら、どんなに楽しいだろうか。
そんな話をしていると、美空が俺の方をじっと見つめていることに気付いた。
ん?何でそんなに見てるんだ?
顔に何かついてんのか?
.............。おいおい、マジで可愛すぎるっつーの。
頬を赤く染めて、潤んだ瞳で幸せだというお前、反則だって。
周りに人がいなけりゃ、抱きしめてるな、絶対。
いや、それだけで済まないかも...。
その後、空港内を見て回るうちに、美空の表情が曇りがちになった。
そして、溜息。
どうした?
心配になって尋ねたら、もうすぐ出張が終わることが寂しいからだと言った。
確かに、向こうへ戻ったら、今までの生活に戻ってしまう。こんなふうに手を繋いで歩くこともできないし、ましてや、触れ合う時間も限られる。
でも、こうして二人きりで過ごした2日間の密度が濃かった分、もっと一緒に過ごす時間を増やしたい、そう思った。
美空の言うとおり、今のままで十分だと、思わなければならないのかもしれない。
しかし、美空の肌の感触を覚えてしまった今、さらに美空を求めてしまう自分がいる。
もっと一緒に過ごしたい。いつも俺の側にいてほしい。
そう思う俺は、何て罪深い人間なのか...。
