青のキセキ

定刻通りに飛行機は出発。



あっという間に戻ってきた私達。




駐車場の課長の車に乗り、私のマンションまで送ってもらった。




「疲れただろ?ゆっくり休め」



課長は私の頭を軽くポンと叩いて微笑んだ。




「お茶でも飲んでいきませんか?」



このまま別れたくなくて誘ってみる。



「そうしたいのは山々だけど、車置くところないし、今日は帰るよ。夜、電話する」



そう言って、課長は帰って行った。



車が見えなくなるまで見送る。




明日から、また日常に戻るんだ。





夕暮れの中、課長の車が見えなくなった後も、課長の車が走って行った方向をしばらくの間見続けていた。