青のキセキ

美空に、石川に告白されたのか聞くと、彼女は下を向いて『はい』と小さく返事をした。


そうか...。本当なんだな。



俺はどうすればいいんだ?




どうしたいか聞かれても、言えるはずもない。



重い空気が流れる。




久香さんにどうしたいか聞かれた美空は...。


友達から始めようと思ってる、と言った。




翔にも言った通り、石川はいいヤツだ。真面目だし、美空を大切にしてくれると思う。多少、お調子者の所はあるがな...。


本来ならば、石川とのことを前向きに考えようとしている美空の決断を応援してやるべきなのだと思う。


そうしなきゃならないんだ。


拳を握り、奥歯を噛み締めながら、頭の中で自分に言い聞かせる。




『少しずつ気持ちが近付けば、触れ合うことも怖くなくなるかもしれない』



美空が言ったこの言葉に、衝撃はさらに増えた。






イライラが募る。



は?触れ合う?





それは、つまりの所、キスやその先のことを言ってるんだろう...。


次の瞬間、頭の中に美空と交わしたキスのことがフラッシュバックした。




美空の艶かしい息遣いに、甘い吐息。


柔らかな唇。




石川ともキスをする時がくるのか?


いや、付き合うとなれば、キスだけで済まない。その先も...。



美空が他の男に抱かれる...。








ふざけんな。





冗談じゃない。