青のキセキ

「社会人になってからしばらくして、私から大和にプロポーズしたのよ。『私と結婚して』って。今思えば、私も必死だったのよね。うふふふ」


恥ずかしそうな綾さんの声が聞こえる。



「大和がOKしてくれたときは嬉しかった。ちゃんと大和からプロポーズもし直してくれたしね」




もう限界だった。


これ以上、ここに居たくない。



そう思い、席を立とうとした時。





「何の話をしてる?」


背後から聞こえた、低くて深い声。



その声を耳にするだけで、こんなにも胸が痛くなる。ドキドキする。