「課長の事、好きになっちゃ駄目だって思ってる」 「え?」 「課長の事、気になるのは確かだよ」 久香に嘘は吐けない。 「課長が何気なしに触れる度に、胸が熱くなる。目が合うたびに心臓が痛くなる。何より――――――」 「――――――怖くないの」