「今日から橋田久香だね」

「うん。人妻だよ~。なんか、照れちゃう」

恥ずかしそうに言う久香。



どちらかといえば、男っぽい性格の久香からは考えられないしおらしさ。


本当に幸せそう。



「翔さんはもう久香のその姿見たの?」

ふと、気になって聞いてみる。


「まだなの。今はまだ新郎用の控え室にいると思う」


「そっか」


「今日の招待客は、翔ちゃん関係の人がほどんどだから、翔ちゃんも色々と忙しいのかも。それに比べて、私は身内がいないから招待客少なくて楽だわ~」


久香が笑いながら言う。