「お母さん…もうご飯作っちゃった?」 お母さんは、あたしの手に持ってる食材を見て、苦笑していた。 「ふふっ…まだよ。 華純の作るご飯の方がおいしいんだもの。だから…お願い♪」 「わかった! 部屋一回戻ってから、作るよ」 「ありがと♪ 遊李さーん、今日は久々に華純の手料理ですよー?」 お母さんが、リビングに戻ったお父さんにそう呼びかけたら、お父さんはとても嬉しそうな声が……。