―華純side― 今まで、同じ目線だったのに、急に視界が展開した。 気づいたときには、もうあたしは斎藤に押し倒されていた。 「え…っなに…!?」 目の前には、斎藤の整った顔。 見れば見るほどイケメンだなぁ…。 ジッと見ていると、斎藤の呆れ声が聞こえた。 「お前……誘ってる?」 誘う? なにを? キョトンとなるあたしを見て、斎藤はあたしにある行為をした。 それは――― 「……ん…っ!」 キス。