そんな汚いこと考えちゃ駄目。 友達の恋愛は 応援しなきゃね? そんなことばかり考えていたら、先輩の声が聞こえてきた。 「それじゃあ、俺もう帰るね。有り難う、また」 「ええ、白斗先輩帰るんですかあ?」 「うん、帰るよ」 「じゃあ、さよーなら」 夏樹は名残惜しそうに、手を振っている。 先輩も夏樹に手を振り返した。 その後、先輩は私に微笑みかけると図書室から出て行った。