「えっと、始めまして2-Aの篠川 智美(シノカワ サトミ)って言います。よろしくお願いします。」

「は……、はぁ。」


どうやら、雁木 猛(ガンギ タケル)君は告白とかされていたワケではなく、

ただ単に、同じクラスの女の子に
「相談が……。」
と、言われ此処に連れてきたらしい。

まぁ、それもそうだね
まさか、猛が告白されるとか有り得ないよ。

良かった(色んな意味で)


「で、その相談って言うのは具体的にどんな感じなのだ?」

「えっと、何か、夜の一時ぐらいになると、『ワタシハ テンシニナルノ』
って言う声が聞こえるの。」

うん、怖いね、それは。

「一回だけ?」

「はい。一回だけですけど、毎日のように聞こえるんです。」

「うーん、毎日か……。」


「どうするんだい?
狭霧部長。」

「困って居る人をほっとけないだろう。
仕方ない、現場に直行だ。」

「リョーカイしましたー!」