「燕璃さんは、死んでしまって居たんですか?」

「ええ、そうよ。
去年の春ぐらいかしらね……。
見るも無惨な姿で見つかったのよ。
隣に紙みたいなのが置いてあって、

《天使に成りたかった》

って書いてあったの。」

「天使に成りたかった……、か……。」

「何を意味するか分からないけど、
きっと燕理の最期の願いだったんじゃないかしら。」

「最期の願い……。」

「そう。燕理の願い、叶えてあげてほしいの。
お願いね。」

「「「はい!!」」」

小生達は、図書館を後にした。