「楓ちゃん」 「し、信じられない!私…騙されてたんですか?」 呆れるのと共に怒りがふつふつ湧いてきた。 「だから…ごめん!本当は話すつもりはなかった。でも楓ちゃんにこれ以上、隠 し事は嫌だから」 全てが『やらせ』だったんだ。 モデル使うとやらせだとバレたらヤバいからって言ってたのに。 私、今日一日みんなに騙されてたんだ。 悔しくて、くるっと向きを変えて歩き出した。