「玲愛か?」 俺は,ゆっくり訪ねた。 「巧…。」 あたしはそれに答えるように抱き付いた。 「やっとだな…。」 俺は,俺に抱き付き泣いている玲愛の頭を撫でながら微笑んだ…。 「やっと会えた…。」 巧の胸から顔を離して巧を見上げると,笑っていた。 あたしもツられるように笑った。