私と彼とカレとワタシと









「あんたを殺したら
本来の目的果たせないから。」







「それって
レンくん…?」





「そうよ。」






絢音さんは
ニヤリと笑う。





「まさか…
レンくんママを…。」







「ブレーキ細工しただけよ。」






絢音さんは悪びれる様子も無くいう。
私は怒りのあまり震えた。







「怒りのあまり震えてるの悪いけど
本当はそれより…。
怒りで押しつぶされてるヤツいるんだから…。
南場のせいで。」