テレビの向こうでは、そこらの人間よりは整った顔の女が丸い肉を頬張っている。 牛乳瓶の蓋を取るのに手間取っているあいだに、残りの食パンを飲み込む。 でかい塊が残っていて、喉につっかえてゆっくり降下していく。 息ができなくなり、胃袋がひっくり返る感覚。 爪を荒く立て、蓋を取り、牛乳を煽る。 「…げふっ」 全てを胃袋に入れたところで一息つく。