「じゃあね」 寝ている女性からは返事はない。 ただ、真っ赤で綺麗なドレスを辺り一面に広げ、美しく寝ているだけだった。 この美しさを分かり合える人間にはまだ会ったことはない。 が、人の感性なんてそんなもんだ、と割り切り、俺はシャワーを浴びるべくお風呂場へ向かった。