麗華は興味なさそうに紙を捲る。 「はぁ。本当になんにもないわね。・・ん?」 一番最後のページにさしかかった時、麗華の目にある文字がとまる。 『連続殺人事件三人目の被害者。今回も犯人捕まらず。』 この街で、凄く大騒ぎにもなっている連続殺人事件のことだ。 「物騒な世の中になったものね。」 と、他人事の様に言っている麗華はこの事件の担当刑事である。