そういって逃げるようにわたしは家に帰った。

キスしてた…!!

「なんでっ…なんっ…あぁぁ……!!」


わたしが何をしたというのですか?


「麻琴っ!?」

家の近くまで来たところで会ったのは…恋ちゃん。

「れんちゃぁぁん……!!」

「ちょ…麻琴、どうしたの!?」


恋ちゃんは泣き崩れるわたしを支えながら家まで行ってくれた。


「あら、恋ちゃ―ん!久しぶり…って麻琴!アンタどうしたの!?」

家に帰ると出迎えたのは、お姉ちゃん。

「あ、琴名さん。お久しぶりです…その」

言葉に息づまった恋ちゃんに何かを察したお姉ちゃん。

「ふ~ん、そうゆうコトね。今お母さんでかけてるから。あとでお茶持ってくね。」

そういってお姉ちゃんはリビングに戻って行った。

「部屋いこっか。」


わたしの部屋に行って恋ちゃんは話を聞いてくれた。



「そっか。辛かったね、麻琴。」

話が終わると恋ちゃんは抱きしめてくれた。


「もぅ…終わりなのかな?」

「ねぇ、麻琴」

身体をはなし真剣な顔でわたしを見る恋ちゃん。