あれから1週間。


「麻琴ー、帰ろう。」

HRが終わると聞こえてきたのは




稜の声。



「うん、帰ろっ…稜。」


少しずつすれ違っていた気持ちを修復していってる。

「…よかったねぇ、麻琴。」

一緒に話してた恋ちゃんが安心したように言ってきた。


「…うん。ありがとう、恋ちゃん。」

「中村のこと、諦めないでがんばってよかったね。」


そう言って恋ちゃんはわたしの頭をなでて帰ってしまった。









「ねぇ…稜?」


「んー?」