しぶしぶベッドからおりて制服に着替えた。 「麻琴、がんばっておいで。」 家を出るときお姉ちゃんは言ってくれた。 「うん…。」 「大丈夫だよ。行ってきな。」 学校に足を進めるたび、重たくなっていく。 「…りょっっ!」 昇降口には稜が待っていた。 「おはよ。…話聞いてくれる?」 早いよ…。 「……」 コクンとうなづいた。