わたしががんばっても。


だからなんでっ!!

「恋ちゃんに聞いちゃった~♪」


恋ちゃぁ~ん……


「なんなら聞くよ?」

からかってるときの顔とは違って真剣な顔で言ってくれた。


わたしは今日あったことをはなした。


「稜の本当の想いってなんなんだろ…。」


するとお姉ちゃんはうーん…と悩んで言った。

「南さんって子が言うには多分…稜クンは麻琴のこと好きなんじゃないかな?」


「そんなわけないっ!!」


大声で否定するとお姉ちゃんは焦った声で言う。

「しーっ!!お父さん、明日出るの早いからもう寝てるのよ!」