何で……やっと忘れられそうなのに。 「中村のことなんて麻琴にはもう関係ないじゃない。」 恋ちゃんはわたしの代わりに南さんに言ってくれる。 「ただ…話すだけ。稜にも言われてるから大丈夫。何もしないわ。」 何を…? 何を稜に言われたの?? 「…分かった。」 「麻琴!?」 「大丈夫だよ、恋ちゃん。5限までには戻ってくるから。…行こ。」 「えぇ。」 着いたのは…屋上と4階をつなぐ階段。 「何?話って。」 「わたしね……