「うん...」


私たちじゃ何も出来ない。
そう、何も...


「この校舎とも今日でさよなら、か」


綾女は悲しげにそう言った。
今にも涙が出そうだ。


「でも、私たちが離れる訳じゃないから!!」


「優...そうだね!」