純粋女子が染める者。

龍雅が私から手を離し、声のする方を見た。
私も大きい龍雅の影から覗いてみた。


「将史起きたんだー」


頭をかきながらこちらに向かってくる男は将史と言うらしい。
龍雅も大きいが、将史も大きい。


「こいつらは?」


将史は私たちの存在を龍雅に尋ねた。


「合併した女子高の子たちだー」


「バァーカ、そんなの知ってんだよ」


将史が辺りを見渡した。
すると、龍雅も見渡した。