『叶亜ー夢亜??いい加減しねぇとおくれるぞぉ』

『体調悪いの??』


階段の下から空ちゃんと奏くんの声が聞こえる


あれから約10分間放心状態の俺と
ベッドの上ですやすや眠っている夢亜


......もう無理っ




『叶亜、夢亜ー??』


ドタドタドタドタっ

ぎゅっ


空『うわっ』


階段したで俺らを待っていた空ちゃんに飛びついた

抱きついたままで動かない俺を不思議そうにみつめる空ちゃん
奏『叶亜、どうした....??』

髪をおろしていて夢亜と見分けがほぼつかないけど、奏くんは見事に俺だと判断した


『奏くん...夢亜おこしてきて』


空ちゃんの胸に顔を埋めたまま奏くんに言うと

奏『わかった^^』

快く起こしにいってくれた

奏くんが行っても動かない俺に空くんが優しい笑顔をむけた

空『どうした??』


『.....怖い』


それだけをいった俺だったけど
そんな俺にも空ちゃんはいつもと変わらず優しくしてくれた


空『...飴いる?』

『んっ....』


空『はい、どーぞっ』

『ありがとう....』



空『よし、学校いく準備しよっか』


そういって空ちゃんが微笑む

なんで空ちゃんがこんなに優しくしてくれるのかなぁとか色々おもったこともあったけど

それ以上に これ以上迷惑かけちゃいけないっておめった


海斗『おまえらおくれるぞー??』

月光『体調悪いなら車でおくっていこうか??』

華那『月光、俺がおくるよ』


日向琉風『だいじょーぶっ??』


リビングのほうからみんなの声がきこえる

心配してくれてんだ.....


『みんないるから大丈夫だよ』

空ちゃんが耳元で囁いた



さっきの夢亜の寝言は 本当になる日きっとこないよね

そう信じていいんだよね


夢亜も俺もひとりになるかぎりないよね.....


『空ちゃん、もう平気だよ。ありがとう』

そう空ちゃんに笑顔で伝えた




『....全然大丈夫だよ!! みんなおはようっ』

そういって俺は笑顔でリビングへとむかった