叶亜side



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『叶亜ちゃん、いい子にしててね』

『はぁい、ママ早く帰ってきてね』

『.....うん。』



当時3歳だった俺が今でも覚えているママとの会話

これが最後の会話だった


ママが僕を捨てた日だ



それからママが帰ってくることはなくて

僕の前にあらわれたのは家へはあまり帰ってこなかったパパと

僕にそっくりな男の子



『叶亜、今日からパパと"夢亜"三人で暮らすんだよ』


パパの優しい笑顔で語りかける

ママはどこにいったの??
この子は僕なの??
僕っていらない子なの??


って
パパに問いかけても答えがかえってくることはなかった


それから一年後、こんどはパパがいなくなった

それから僕らは孤児院にはいった


信じれるのはお互いだけ

そんな暮らしがはじまった