叶亜side




『いじめられてるでしょ??』



その言葉が頭の中を飛び回る


隣にいる夢亜のほうをみると同じように驚いた表情を隠しきれずにいる


"どうしよう"

その言葉だけが頭の中を駆け巡る

ごまかさないといけないとわかっているのに言葉がでない


部屋全体が物音1つ聞こえなくなり

緊張と冷や汗ばかりが流れる


そんな沈黙をやぶったのが

『怒んないしバラしたりもしないから、ゆっくり話してごらん??


俺ら味方だよ??』

いつもの優しい奏くんの声だった。
その声を聞いて 今までの緊張は消え

俺らの頬には一筋の涙がつたっていた。