じっとしたままの私に痺れを切らしたのか早川先輩が はぁ と溜め息を吐いた。 「ごめんね、こんな事して困らせて…。」 そう言われずっと伏せていた顔を上げると早川先輩は、困ったような悲しいような複雑な笑みを浮かべていた。 「あっ…の……。」 その表情に胸が締め付けられるような感覚に陥り、自然と口が動いていた。 「私……早川先輩が好きです………。」 鼓動が尋常じゃない位に早く打ち、身体中に血が巡る感覚がよく分かった。