「ねぇ、麻衣ちゃんって俺の事好きでしょ?」 耳元で早川先輩が艶やかに囁く。 その言葉に、声に身体中が熱くなるのを感じた。 「っ……。」 「ねぇ、応えてくれないの…?」 なおも早川先輩は耳元で囁く。 私は早くこの状況から逃れたかったが、ここは水の中でいくら足が着くプールだといえ恐怖から身動きがとれない。 他の部員が早く来てくれないかと思ったが、いつも通りにいけばあと30分は誰も来ないだろう。