いつの間にか随分歩いていた様で、辺りが砂浜から岩場になっていた。 戻ろうと踵を返した時だった。 バランスを崩してその場に倒れてしまった。 「いった……。」 岩で身体中が傷付き、血が出ていた。 ピリピリとした痛みが涙を誘い、目の前が滲んでいく。 「うっ……ぐすっ……。先輩のばかっ…。」