俺が仕掛けたことだが、まさか告白されるとは思わなかった。 「……俺も…。」 「え……?」 何か言おうとした麻衣ちゃんを無意識に近い状態で口を塞ぐ。 唇が離れた後も放心状態でプールサイドに下ろされていることにも気付かない麻衣ちゃん。 「も一回しちゃう…?」 その言葉にはっとして俺を見つめる麻衣ちゃんにこんどはゆっくりと顔を近付けると、そっと唇を触れさせた。 それはほんのり塩素の味だった。 end