「麻衣ちゃんは、今日も早いね。」


三人のマネージャーの中で一番頑張っているのは麻衣ちゃんだと思う。


「早川先輩こそ。いつも何時に来てるんですか?」


彼女に来る時間を言えばその時間よりも早くに来るようになるのだろうか。


「色々かな?……水の中に居ると凄く心地が良いんだ。」


勝手に俺が早く来ているだけだからそこまで頑張らなくても良いだろうと思い、言葉を濁す。


「………。私は、昔海で溺れちゃった事があって、それ以来水が恐いんですよね〜。」


そう言って苦笑いをする彼女に水の中の心地よさを知って欲しいと思ってしまう。