廊下に響くにぎやかな話し声。 そんな中、私はほうきを手にしていた。 掃除道具を持ってるのなんて私と1,2人くらいで。 掃除の時間なのになぁって、ひとり言。 少し開けた窓からは、強い風が吹いて止んでの繰り返し。 かじかんだ手をジャケットのポケットに突っ込んだ。 真剣に掃除をしたところで先生も来ないし、集めるようなゴミもないし。